「…藍?聞いてる?」



「え?あ、ゴメン。もう一回言ってくれる?」



考え事してたら、唯が話し掛けているのに気づかなかった。



「だから、今日のお昼に話したら?金髪クンと。」



「うーん。どうしよう…」



確かに朝のお礼を言うチャンスかもしれない。



でも向こうが覚えてなかったら?



あたしただのバカじゃん。



金髪男だって、いきなり言われても何のことか分かんないだろうし。