「てめッ…」


連れが投げ飛ばされたことに、最初は唖然としていたものの、この状況を理解したのか、金髪の男に殴りかかった。



…危ない!!



そう思ったのもつかの間。



金髪の男は、殴りかかってきた男をかわすようにしゃがみこみ、立ち上がりながらみぞおちに一発。



また、左手で──




バタッ…



一瞬の出来事だった。



気づけば周りには、地面に倒れてる男が2人と、さッ…と乱れた髪を掻き上げる金髪の男。