【そろそろ着くから出る用意しなさい】

教師の呼び掛けに私たちは出した荷物を鞄に詰め込んだ

新幹線の窓から見える景色は普段見慣れない風景で段々と好奇心が高まっていった

新幹線を降りてまた電車
そしてやっと着いた横浜には地元と似たような風景が広がっていた

【それでは各自出発しなさい】

「夏穂、また後でね」

「うん!」

私の班は部活のメンバーと仲が良く女子テニス部は2つに別れて自主研修の班が結成された

茉莉は私と同じ班だった
「行こっか」

「そーだねー」

「てか道分かんの?」

「あたし方向音痴だから当てにしないで」

いつもより口数の多い私たち

みんな好奇心が湧いていたみたいだった