小さな身体で私を一生懸命抱きしめてくれている


その小さな背中に腕を回そうとしたけれど



「俺は……」


クスクスッ



「お・王妃様?」



二人を見ていた王妃様が急に笑いだした


「メアリったら殿方にいきなり抱きつくなんてね、レオナルド殿も驚いてますよ」


メアリ様は顔を俺の胸に押し付けたまままた抱きしめる腕に力が入る


「でもレオナルド殿?少々口は悪いけどこの子なりにあなたにいてほしいのよ。だからその思いに答えて上げて」






王妃様を見てもう一度メアリ様を見る