少女はまだ俺の背中をバシバシ叩いてる

そんなやり取りを見てた女性が少し笑い

「そうですよ、ただ私はあなたの名前が知りたいだけです」


言ってもいいかな?


「俺はレオナルド。レオナルド・グレインと言います」


「レオナルド・グレイン…ではあのグレイン家の?」


「はい、私の両親はあの事件の被害者です。」


涙で濡れた頬を手の甲で拭きそう答えた。