1995年・春




「あ!美雪!居た!」


「ぎゃ!先輩!」


あたしは先輩に見つかり急いでかばんを持ち下駄箱へ向かった


「待ちなさい!今日こそ部活でなさい!」


先輩はすごい勢いであたしを追い掛ける


「無理です~今日は頭痛いんですぅ~」

適当なことを言って階段を降りる

ガタガタガタガタ…


あと一段…!


「あんたも甘いね!美雪ちゃーんっ」

前からは違う先輩が現れた


「ぎゃ!」



前方不注意といわれるやつか…


先輩はあたしをはさみうちしていたのだ



前からも後ろからも来られたら私は逃げ場がないってわけで





「さ♪みゆきちゃん★部活行くよー」



地獄の部活へ行くことになってしまった