4月。


ずっと行きたかった新道高等学校に入学するために必死に勉強して、頑張って頑張った結果が現らわれてきたこの日。


入学式。


入学先の高校でクラスわけの掲示板まで向かっていると回りにはたくさんの人が歩いていた。


《あー、緊張する!!

てかあたし、友達できんのかな。
だって、だってね?

まずあたし可愛くなぃし?
性格もよくないし?
どっちかと言うと近よりがたい感じがしてそうだし…。
あ~!!ほんとに緊張っ!!》


そんな事を思っていると後ろから肩をトントンと叩かれた。


羅那は、叩かれた方を向いた。


振り向いた先には、小動物のような、フワフワと言う言葉が似合う、可愛らしい女の子がいた。


《うわっ、超可愛いっ!!》