「ねぇ!お願い!聞かせて!」

ほっといてもらちがあかない…。


「私の話を聞いたって、面白くもなんともないよ?」


「面白いかどうかを決めるのは話を聞いた"人"だよ!何でそんな風に決めつけるの?ねぇ、何で?」


…何やねん、こいつ。本気でウザくなってきた。

暇だから、少年に付き合ってあげてもいいかな…


ここで話すのは何だし…


「少年、公園に行ったら話してあげてもいいよ。」


「本当!?じゃあ、行こう!」


そう言って、私の手を握る少年。でも、歩き出そうとしない。

公園の場所、知らないのかな?

なんて思いながら、手を繋いだまま私が誘導しながら歩いていく。




これが少年との出会い