有弥が亡くなってもうすでに1ヶ月が経とうとしていた。

あさみは結局有弥の葬式には出なかった。
親に心配かけたくないのもあったし初めて会うのが有弥の永遠に眠る姿だなんてつらくて見ていられないと思ったからだった。

表面上は普段の"自分"を取り繕ってはいたがやはり有弥の死からはまだ立ち直れずひとりになっては毎日涙を流していた。

有弥が死んでちょうど35日経った9月10日…

あさみの元に一通の真っ白な封筒が届く。