「そ-だッ!!」


突然俊也が叫んだので、僕たち三人はびっくりする。

「ちょッ!! 声大きいよおッ」


林さんは俊也を睨む。


俊也は、林さんに睨まれていることに気がついていないのか、そのまま話を続ける。



「今度の日曜、遊びに行こうぜッ」

俊也の提案に、


「良いねッそれ♪」


「う-……。ゆきゆきいぢめられるの?」


「そおだよッ♪」

と盛り上がる瀬戸さんと林さん。


「雪斗は日曜日なんかある?」

俊也の問い掛けに、僕は即答する。


「無い」


「じゃあ決まりだねッ♪」


瀬戸さんがニコニコと笑いながら、僕のほっぺを触り出す。

「あ-。ほんとすべすべだねッ」


瀬戸さんは、いつも僕のほっぺを触っては口癖の様に、すべすべだねって言ってくる。


でも僕が見た限りでは、瀬戸さんのほっぺの方がすべすべだと思う。



「ん? どぉかしたの?」


瀬戸さんは、僕を不思議そうに見る。


「やッ……何でも無いよ」


「なあに? ゆきゆきはかあいいなぁ♪」


そんな感じで雑談をしていたら、あっという間に授業は終わった。