瀬戸さんの性格は、
マイペース
女の子っぽい
不思議っ子
天然



と言った感じだった。



身長は僕より少し高めの152センチ。
僕の身長は男子高校生の平均よりも低い。

瀬戸さんはどちらかと言うと可愛い系なのに対して、木下さんの親友、林さんは身長が僕より低いんだけど、顔が大人っぽい。



「……クン。秋原クン」



考え事をしていたため、肩を叩かれるまで瀬戸さんが呼んでいることに気がつかなかった。

どうやらもう授業は終わったみたいだ。
「ごめん。何かあった?」

「えとね、次の時間キャンプの予定決めでしょ。そのことなんだけど……」

と林さんが口を開く。


「あぁ、そのことか」


ガラッ―


突然、閉められていた教室の扉が開いたので、クラスメイトが開いた扉に注目する。



そこには、一年の中でカッコいいと噂されている小西先輩が立っていた。


そしてそのまま僕たちのところへと、向かってくる。


「……小西先輩」


瀬戸さんが何か複雑な表情をしていた。


「あのさ、あのことなんだけど……」


と小西先輩は小声で瀬戸さんに話しかける。


瀬戸さんは小さくコクリと頷く。


それを見て小西先輩は瀬戸さんの手をとって、
「悪い。ちょっと大河ちゃん借りるわ」

と言いながら教室から出ていった。

「瀬戸さん小西先輩と付き合ってるの?」


と言う声がちらほらと聞こえたが、無視をした。


と言うより、実際のところ僕にも何がなんだかよく分からなかったからだ。


林さんは何か知ってるのかな? と思い、林さんを見てみると、林さんは俯いていた。


「林さん大丈夫?」


僕が林さんに声をかけると、林さんの彼氏の俊也が、「お前何ななを苛めてるんだよッ(笑)」

と笑いながら林さんに抱き着いた。

「大河さんまだ引きずってるのかな……」

「そりゃ引きずるに決まってるよ……」


二人はコソコソと話す。



本当何なんだろう。



ガラ―



教室の扉を静かに開けて入って来たのは、紛れもなく僕のよく知る瀬戸さんだった。