その声は子供のような声だった。





扉の前にきた私は、ノブに手をかけた。






−お・・・い・・・・カ




その時もずっと声は続いている。


私は唾を飲み込むとゆっくりとノブをまわした。




軽い音と共にドアは簡単に開いた。






「あ・・・」





何か落ちてる・・・?




ドアを開けてそこから入った光りが部屋の中を照らした。



その先には一冊の本が落ちていた。