多分、私の考えていたことが顔にでていたのだろう。

男の子は私を見て笑った。




「あははっ、君意外に馬鹿だね」





・・・性格がかわいらしくないわね。



笑顔ってところが逆にムカつく。






「さっきも言ったでしょう?
ここは不思議の国。
君のいた世界には存在しない国だよ」





存在しない・・・国?



「不思議の国へようこそ。
僕の名前はシロウサギ、君は有栖川 夏夜だね」





「!!?なんで私の名前・・・」






私がそういうと、シロウサギは悪戯っ子のようにクスッと笑った。




「それは内緒だよ、カヤ」





・・・シロウサギは多分無理に聞き出そうとしても上手くかわしそう。



なので私は諦めるという選択をした。