そこには白いウサミミを頭からはやした男の子がたっていた。




高校生の私からみたら、中学生くらいかな。





白銀の髪に真っ赤なルビーのような瞳、赤のチェックの服、腰には金色の懐中時計があった。




あー、シロウサギが人間になったようなかんじだなぁ。





私は無意識のうちにその男の子を見つめていたみたいで、そのこは小首を傾げた。





「どうしたの?」





「あ、あの、今答えたのって貴方?」





「そうだよ」






ニコッと笑った男の子は、人懐っこそうな印象だった。




かわいらしい子だな・・・。