−おい・・・で





「えっ・・・!!!?」




また声がして振り向いて見た瞬間、絵本の中から白い手袋をした人間の手が私の腕を掴んでいた。




「や、やだっ!なにこれ!!?」





その手は私を絵本の中に引っ張り出した。



恐ろしさのあまり私はされるがまま。




「ッ、や・・・キャアッ」



肘あたりまで入った時、一気に引っ張られた私はそのまま絵本の中に入って行った。






その時耳元で、たしかにあの声が聞こえた。











−おいで おいで カヤ