女がくれた金でタクシーに乗る。



そのまま家に向かう____



でも、いま美香に逢ったら、俺はどんな行動をしでかすだろう??



もしかしたら美香を苦しめるのかもしれない。



だったら家に帰らないほうがましだ。



どうしたらいいんだ??



「氷川台まで、お願いします。」



俺はとりあえず駅名を言っておいた。




そこからだったらドコへでもいけるから。




タクシーはきれいなネオンの光の中を駆け抜けていく。



頭に浮かぶのは幸せそうな美香の笑顔。




だいすきだ。



美香のことが大好きだ。