始めはそれでもやっていけた。 むしろ一人一人の距離が縮まったようだった。 農業、漁業、牧畜、それぞれが役割を分担して、助け合って生きていた。 逆に人間が発展した礎の一つとなった、化学、機械などの必要性は薄れていったらしい。 それでも、人口の減少は止まらなかった。 一つ、また一つと小さな村が消えてゆく。 そうしてこのあおいほしに、 僕が残った。