大昔はこの星も栄えていたらしい。

人が集まり、街を作り、そこには社会が形成されていた。

食べ物も、夢も、仕事も、たくさん種類があった。

僕から見れば全部夢のような話だ。




そんな中、理由は分からないけど、年々人間が減り始めたらしい。

人々は最初あまり気にしていなかったが、徐々に変化していく生活に少しずつ異変を感じていった。



魚を捕る人が少なくなって、魚が高くなった。

野菜を育てる人が少なくなって、野菜が減った。

政治を考える人が少なくなって、国が成り立たなくなった。



そして社会自体が機能できなくなり、人々は街を捨て、小さな村に分かれて、そこで生活を始めた。