金色の髪を揺らしながらそう言った。



ああだからこんなに痛いんだ。



"僕"はカーテンの光が漏れている所まで歩いてくると、金髪はきらきらと淡く反射して僕の目の奥を燻った。



「ちょっと待ってろ」



ぶっきらぼうに言うと、その"僕"は手を足に被せた。

何をしているのかちっとも理解ができずキョトンとしていると、突然青い光が足と手の間の隙間をみるみるうちに染めた。



そして驚くと同時に足の痛みが引いていくのを感じた。

痛みの中枢だけを取るように。




「よし」





"僕"が手を退けた時にはもう、どこを捻挫したのか検討がつかないくらい、足の痛みは消え去っていた。