ホテルに着くと、柚は笑顔になっていた。


「私、信じるよ。蓮君のこと信じるから」


…ホンマ、天然娘や。
そんなん言われたら…襲ってしまうかも。


「柚、手を繋ぐって…どうしてするかわかる?」


柚と手を繋いで問いかける。


「…好きだから?」


「それもあるけど、俺はな…離れないように迷子にならんようにって…思うんや」


手を繋ぐって、そう意味があるからするんやなって…思う。


だからな、柚。


「ずっと手繋いでいよう?」


「…はいっ」


この手は離さんから。
ずっと…離さんよ。