「私は好きだなぁ」


「まぁ、ええわ」


仕事が終わると、柚と手を繋いでファミレスに向かった。


客が少なかったけど、柚に好きなことできるんや。


キスできるし。


「ファミレスっていいね」


「ああ、ええよなぁ」


特に、何でもできるってことが。
向かい合わせに座って、柚を見つめた。


顔をますます真っ赤にしながら、笑った。


「柚」


「ん?」


柚の手をつかんで、キスをした。


「れっ…」


「りんごみたいやで?」


「ううっ…」


ホンマ、いじめたくなるわぁ。