「蓮君」

「ん?」

「好きだよ」

「俺もやで」


柚に優しくキスをして、ひとつになった。

柚の甘い声を聞きながら、今ひとつになってる…実感しながら、柚の体中にキスをした。


印もしっかりとつけた。


まだ子供やけど、柚のことは誰にも負けへんくらい好きや。


柚は静かに涙を流した。


「痛かった?」


「ううん…私、今幸せだよ…」


かわいすぎやろ。
ずっと守ったるから。

ずっと幸せにしたる。


「大好きだよ…」

「俺も大好きや」


俺達には何の障害がない。
それに安心していた。


でも…俺達には俺達なりの障害があったんだ。


俺達なら乗り越えられる。


この時は、まだ何も知らず幸せな時間を過ごしていた。