「柚。もう一回、言って?」


「好…き」


「それだけ?」


「大好き!」


もう一度、柚とキスをした。

やっぱ、年上には見えへん。年下…に見えるなぁ。


「蓮君は?」


「大好きに決まってるやろ。水ぶっかけられた日から…」


「あの日!?」


初めて、水ぶっかけられたなぁ。

最初は最悪や、なんて思った。でも、すぐにそんな思いは消え去った。


「あの時は…ごめんね」


「もうええねん。そのおかげで花屋でバイトできて、柚を好きになれたんやから」


柚は俺を見上げて、微笑んだ。