「…明日は行く」

『当たり前やろが!』

「じゃ、切ってもええか…」

『玲は?いるんやろ。代わりぃ』


兄貴に携帯を渡して、そっと離れた。


「あ…ごめん。いや、ちょっと…」


兄貴は俺を見て、複雑な表情をしていた。

マジ、なんやねん。あのオカンは。


やっかましい。


「じゃ…」


俺に携帯を返してきた。
ポッケに入れて、お茶を飲み干した。


「蓮君、大丈夫…?」


「まぁ、ケーキかなんか買ってけば機嫌も…」


怒り狂うはずないし。
ケーキで機嫌良くなるはずや。