セーフ。
よかった、よかった。

菜々子と呼ばれた女は、柚にバイバイと言ってどこかに向かった。

柚は笑顔で手を振った。

か、かわいい!


「ゆ、柚…」


「柚~!」


次は誰や!
店の中から女が出てきた。


「店長、どうしました?」


「またバイトが辞めちゃったの…」


バイト…辞めた…。

しかも店長。


「柚、俺!俺、おるやん!」


「え?」


「ここでバイトするわ」


「本当?君、なんて名前?」


「間宮蓮」


「よし、早速やってもらおう」


柚と同じとこで働くんや。
しかも、手取り足取り教えてもらって…。

ふふふふ、よっしゃ!