「いくつ?」


「23」


「ええ!年上やぁ」


「え?」


「俺、17やもん」


知らんかったわ。
俺より年下に見える。


「蓮君…って呼んでもいい?」


「ええよ。俺は柚って呼んでもええ?」


「うん」


っしゃあ!
まずは呼び捨てクリアー!

柚…うぉい、俺!

興奮するなよ、俺。


「あ、柚。バイト?」


派手な服着た女が、柚に話しかけた。


「うん、もう少しで終わり」


友達なのだろうか?
柚とは正反対そうな女だ。
服はピンクばっか。


「こちらは?」


「蓮君。さっき知り合ったの」


「ど~も」


「蓮君、この人はあたしの友達の菜々子」


興味ないわ。


「柚、彼氏がさっきカフェにいたわよ」


彼氏!?
なに、彼氏いんの?!

「違うって。友達だよ」