そして今わたしは、卒業した高校で事務員として働いる。


けれど、事務員とは名ばかりで、生徒の相談にのったり話し相手になったり…。

が主な仕事内容。

たまに先生たちのお手伝いがあるくらい。


佐合先生は、「先生には話せないことも、歳の近い水谷になら話せるやろ。そういう存在は生徒にはでかいんだで頑張れよ。」

そう言っていた。


亮司は何だか、今更になって心配そうにしていた。

けれど、その理由が分かるまで、そんなに時間はかからなかった。