「おい凪!？お前自分から話しかけといて、妄想の世界にいくなよー。」

もくもくと過去へ遡ってマイワールドを繰り広げているわたしに亮司は笑って言った。



「ああ。ごめんごめん。亮司との出会いを思い出してたの。で、なんだったっけ？」


「プッ。凪まじで聞いてなかったのかよ。だからー、事務員の話、佐合先生の勧めなんだろって。」


「そうだよ。やりたいこと見付かるまで、やってみろって。お母さんに負担かけないためにも早く働かなきゃだしさぁ。」


「まあさ、焦らず頑張れよ！」


「うん、ありがと！」