始業式の翌日、私はいつもより早く家を出た。

理由なんて分からない。
ただ山崎くんに早く会いたい一心で、学校へ向かった。

学校に着くと小走りになりながら教室に入った。

教室にはまだ誰もいない。

私は右手に付けた腕時計を見た。