「ねえ、はあちゃん」

たけるははるかに話し掛けながら
道路に寝そべった
そして足を空に突き出し空中自転車を始めた


「なに?」

はるかはそんなたけるを
横目で見つつ、昼食の片付けを始めた

「僕たちってさ、なんでこの世界にいるんだろう?」

たける空中自転車をこぎ続けながら質問を重ねた

「なんで僕たちなのかな?僕たちなんにも出来ない子供なのにね?」

そんなたけるに対し、はるかは

「さあね」

とだけ返事をした

だけどたけるはその回答に満足したのか
それ以上は質問しなかった


「そんなことより、」

はるかの声が低くなった

たけるの足も止まった

「・・は・・・い?」

恐る恐るはるかを見た

「さっきから遊んでないでたけるもちゃんと片付け手伝いなさいよ!!」

角がはえていた・・・

「はひぃ-!!ごめんなさい!!」