でも
はるかも、たけるも
本当に必要なものしか貰ってこない
”できるだけ安いもの“
それが2人の基準
暗黙の了解であった
お店の時間がなぜ止まっているのか
たけるは何度も考えてみたけど
旅を続けていくうちに分かるだろうと
これまたはるかの考え方に同感した
それに、
「時間止まっててくれてかなりありがた-いよね(笑)」
「やっぱおにぎりはツナマヨだっ」
はるかは満足そうに
おにぎりを完食した
たけるの言葉は完全無視
「ツナも好きだけど鮭のがすきかなあ」
おにぎりを完食し、
はるかの完全無視に
慣れきっているたけるも
満足そうにお腹をさすった
「ツナのがおいしいよ!」
少しむきになったはるかが
ほっぺを膨らませた
「鮭だよーう....」
たけるははるかに気を使いながら
小さい声で反論した
「ほらまた!男のくせにおどおどする!」
そんなたけるにはるかは
はあ、と内心ため息をついた
「くせにって言われても~」
「語尾伸ばすなっての!」
けれどそんなやりとりを終え
2人は楽しそうに笑った
2人の日常。