二人が近づいても、少年は気が 付いていない様だった。 「君っ、何があったんだ?」 長谷川刑事が少年に声を掛ける。 ・・しかし、少年は全く反応を 示さない。 少年の肩にそっと触れてみると いきなり、ビクっと震えたかと 少年は意識を手放した。 慌てて門倉が、 少年の身体を支える。 二人は顔を見合わせ、少年を警察の管轄の病院に運んだ。