もうだいぶ日も傾いてきている。
そろそろ帰った方がいいだろう。


「ねぇ、蓮。また来てもいい?」


帰り際、那智は蓮に尋ねた。


「君一人なら歓迎してもいいが、
 但しトラブルは無しだ。」


「うんっ、じゃあまた来るっ。
 お邪魔しました。」



そう言って音楽室を後にした。