冷たい風に吹かれ、思わずコートの襟を立てた。


「寒っ。やっぱり、タイツ
 履いて来るべきだったかも。」


ワンピースの上にコートを一枚羽織っただけのあたしは、軽く後悔しながらも大学へと向かって歩いていた。