現場に到着したのはいいが、空き家は沈と静まり返っている。


しかし蓮が此処だ、と言うのだから間違いはない。


蓮が空き家の門に触れ、
口を開いた。


「此処に犯人はもういません。
 たった今出た筈です。2人は
 犯人を追いかけて下さい。
 黒色のバン、ナンバーは
 ***です。どうやら高速に
 向かっています!被害者は
 俺が、早く!!」


門倉達は頷くと、直ぐに車に乗り込み犯人を追った。