折角此処まで来たし、気にして
ても仕方がないので、私達は画材
ショップへと向かった。


色々と見て回り、
欲しい物も買うことができた
私は上機嫌で店を出る。

那智も続いて店から出た。


画材ショップを出ると、道路脇に黒色のバンが止まっていた。

そこで二人の男が話している。

「おい、早くしろよっ。誰かに
 見られたら厄介だろ。」

「あぁ。わかってる。血の匂い
 に酔ったかもな。」


ふと男達に視線がいく。

その内の一人と目が合った。

男はフードを被って、顔もネックウォーマーで隠していた。不審に思った私は、男達をジッと見つめた。

茶髪の男は車の鍵を、急いで開けようとしている。