「・・おれには過去が見えるんだ。
 だから周りの取引先の奴とかの
 過去に、悪い事をした奴が
 いないかをおれに見させた。
 ウソをついてもどうせ
 ばれるし、おれは正直に
 見たままを話した。
 ちゃんとしゃべったら
 殴られたりはしなかった。
 だけど・・それが嫌になって、
 あばれたらむりやり変な薬
 飲まされてやらされそうに
 なった・・・」

「それでナイフを奪って、自分に
 刺し、正気を保ち逃げた。
 これで合ってるかな?」


少年はコクンと頷いた。