心の中で、何で春なのに落ち葉拾いしてんだ?とか。




普通あたしの存在に気付くだろ。とか、思ってたけど。




そんなのどっかに吹き飛んで。




失恋した事さえ吹き飛んで。




あたしは目の前にいるイケメンに心奪われた。




「……じゃ、俺落ち葉集めるんでどいて」




そう言ってあたしを軽く突き飛ばしてほうきで掃きだした。




は?




「あーぁせっかく集めたのに、バラバラになっちったよ」




独り言を呟くイケメン。




はぁ?




そんな反省の色が見えないイケメンにあたしは腹が立った。




「あんた人に落ち葉ぶっかけといて、何その態度!!」