「はぁ……」
「溜め息つかないの。あいつが唯一懐いてくれたのが恋仔なんだから。自信持ちなさいよ!」
懐く?
瑞希さん……どうしてあなたは、変人を動物扱いするんですかぃ?
まぁ……あいつは、動物なのは分かってるけど。
「ま。浮いてる存在の愛斗に懐かれたのは複雑だと思うけど」
そう言った頃。
ズズズズー……。
瑞希の飲んでいたジュースが終わりを告げた。
確かにあいつは浮いてる。
本人はそれを知ってて、あんまり気にしてないみたいだけど。
そういう人と仲がいいって知られたあたしにとっては。
複雑な所……。
あいつがただの変わり者なのは置いといて、結構優しいのかなっていうのはあるし。
だからと言って、あたしが他の人達の視線の的になるのは避けたい。