Koiko*Side
「恋仔ちゃーん!」
あれから数日……。
廊下を響き渡るあたしを呼ぶ声が毎日聞こえるようになった。
その声の主は変人。
「はぁ……」
大袈裟って言葉が似合う溜め息かもしれないけど、本気の溜め息なんです。
廊下から聞こえてくる声にクラスメイト達はあたしを見てクスクス……。
その声にあたしに視線を向けるのはクラスメイトだけじゃなく瑞希も一緒。
「すっかり懐かれちゃったわね」
なぁんてのん気にジュースをストローで飲んでいる。
元はといえば!!
瑞希があたしに頼んだりするから!
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