「俺本気だから!!!」




そう言って頷いた。




あんたは何に対して頷いてるのよ。




何てツッコんでみるけど。




まぁ……この人には通じないか……。




あたしは隠せずに苦笑いした。




すると変人はあたしの手を放した。




「俺!まだ返事聞かないから!っじゃ!」




そう叫んで、あたしに大きな焼き芋を差し出して逃げるように灰の入った袋と焼き芋を抱えて走り去った。




ヒュ――――――……。




また風が吹き抜けた。




まるで嵐が過ぎ去ったように。




あたしは……どうしたらいいのでしょうか?




変人に惚れられてしまいましたよ。