でも……嫌だって言い続けてた名前でも、褒められたら嬉しいんだなって思えた。
嫌だって思ってた名前でも、心の中では少しでも好きなんだって気付いた。
「……ありがと」
自然と笑みが零れてきて、気付いたらそんな言葉が素直に出て来た。
何かその言葉が出て来た後。
我に返ったあたしはちょっと戸惑った。
何かあたし乙女みたいになってない!?
……てか、元々女の子なんだけどさ。
ほら。瑞希にも婆くさいとか言われたしっ。
今まで告った人には、そういう目で見られないとか言われたしっ。
モテ期も来なかったから自分でも諦めてたんだけど。
どうしたの!?あたし!!
大丈夫か!?あたし!!