「よし、終わった」
ばっちりメイクを終えてまたポーチをバックにしまうと、瑞希があたしを見つめてきたからあたしは瑞希に言った。
「何でさ……。幼馴染だって事隠してたの?」
すると瑞希は呆れたように溜め息をついた。
「あいつさ……昔からあんな性格だから。周りから浮いてんの」
「うん」
あんな感じだもんね。
そりゃ浮くわ。
「だからまぁ……」
言葉を濁らせる瑞希。
あたしは頬杖をつきながら言う。
「だから関わらないようにしてるの?」
「そういう訳じゃないんだ。あたしはもう慣れてるからいいんだけど」
ん??
「どういう事?」