瑞希さんには格好いい彼氏さんがいるじゃないか。
わざわざイケメン探す必要なくね?
もしかして今のうちにキープ作っとくつもりか!?
いやいや、やめときなさいよ。
あいつ何か変だもん。
これは!親友のあたしとして止めなくてば!!
「瑞希あいつはやめといた方がい「いた!!」
あたしの言葉なんてまったく聞かずに、瑞希は指を指してそう叫んだ。
「え?」
その声に指差す方を見ると、イケメンが火の前でしゃがみ込んでいた。
イケメンはまだ焼き芋を焼いている最中らしく棒で火の中のアルミホイルを突付いている。
イケメンの隣には山のように積まれているアルミホイルに巻かれたさつまいも。
って……こいつホントに焼いてるし!
てか、季節外れに暑い中火の近くに居るから軽く汗掻いてるし。
そう思っていると、瑞希はスタスタあたしを残してそのイケメンに近づいて行った。