すると瑞希の眉間の皺はさらに深くなった。




「そいつの髪の色は?」




え……っと。




上を見上げてそいつの顔を思い出す。




「栗色?」




そう答えると、瑞希はあたしの顔に顔を近づけてきた。




「身長は!?」




「結構大きかった……と思う」




その言葉に瑞希はあたしから顔を離して大きく、大袈裟なくらいの溜め息をついた。




え?え?




よく瑞希の反応の意味が分からないのですが。




キョトンと瑞希を見つめていると、瑞希はあたしの腕を掴んで歩き出した。




「……ちょっとついて来て」