正直まだ怖い。


 あーちゃんだけじゃなくて、クラスの女の子みんなが。


 『みんなの輪の中にいる』あーちゃんが。


 そこに行くのが怖い。



 ……怯えてるあたしの背中を押したのは、紛れもなく氷室君の一言だった。



「…あと。協力すんのはいいけど、他の奴と近づきすぎんなよ」



 ――――――顔が熱っぽい。



「え?」



 他の奴、とは瀬能君の事なのだろうか。


 だとしたら、それって。