「食べる!食べるよ!」
四時間目が始まる前から、既に胃の中はすっからかん。全部食べても満腹にならない自信さえある。
……こんな会話が、すごく幸せ。確かに、他所の恋人同士と比べたら多少、よそよそしさもあるけれど、こうして少しずつ近づいていく感覚が、この上なく。
顔が緩むのを必死で抑えている。抑えられているかは自分では分からないけれど。
例のことは、あーちゃんにはまだ、話していない。前の氷室君の家についても止められたから、これもまたそうなんじゃないか、と思って。
異世界にトリップしているあたしを、不審者でも見るような目つきであーちゃんが見るのにも、とうとう慣れが来てしまった。重症かも知れない。
最初はとても、ぎこちなかったお弁当の時間。
あたしの笑顔は、増えた。
殆ど笑わない氷室君だけど、その目がまるで、氷を溶かしたように優しくなった。
彼はいつも先にご飯を食べ終わるのだけど、その後少し、あたしの話に付き合ってくれるようになった。以前は直ぐに、教室に帰っていたのに。
今日もまた、幸せな昼食時間だった。ご馳走様でした。
四時間目が始まる前から、既に胃の中はすっからかん。全部食べても満腹にならない自信さえある。
……こんな会話が、すごく幸せ。確かに、他所の恋人同士と比べたら多少、よそよそしさもあるけれど、こうして少しずつ近づいていく感覚が、この上なく。
顔が緩むのを必死で抑えている。抑えられているかは自分では分からないけれど。
例のことは、あーちゃんにはまだ、話していない。前の氷室君の家についても止められたから、これもまたそうなんじゃないか、と思って。
異世界にトリップしているあたしを、不審者でも見るような目つきであーちゃんが見るのにも、とうとう慣れが来てしまった。重症かも知れない。
最初はとても、ぎこちなかったお弁当の時間。
あたしの笑顔は、増えた。
殆ど笑わない氷室君だけど、その目がまるで、氷を溶かしたように優しくなった。
彼はいつも先にご飯を食べ終わるのだけど、その後少し、あたしの話に付き合ってくれるようになった。以前は直ぐに、教室に帰っていたのに。
今日もまた、幸せな昼食時間だった。ご馳走様でした。