「今日はどこに?」


「あ……お菓子買いに、コンビニに」


「奇遇ねぇ!」



 何がでしょうか、という質問は野暮だろうか。



「私もコンビニなの。一緒に行かない?」


「あ……はいっ」



 焦って頷いたあたし。


 コンビニまでの残りの距離は…時間にして約十分。


 その距離を彼女と二人で、歩き抜けるのだろうか。


 不安も束の間。




「一香ちゃん」




 声のトーンが変わったのに気づく。


 とうとう切り出されてしまった。