「とりあえず…苦しい、です」


「あ、ごめんなさい!」



 ……氷室君も、凄い人を母親に持ったな。


 なんて、感心している場合ではないのだけど。



「大丈夫かい?まったく…暴走し始めると止まらない」


「だって、可愛すぎるからつい!」



 悪びれた素振りもない。そろそろ面白い。


 しかしその言葉に氷室君が、



「……ロリコン」



 と、呟いた。



 この言葉には、あたしもダメージを受けた。


 子供っぽいという意味にしか取れない。