本当にバカだよ。

でも


こんなに“愛おしい”と思った。


走った道のりも。


待ってた時間も。


玄関の前で緊張した手も。


ユウヤが“大好きだから”


「……ユウヤ?」


頭の上で、撫でてた手を私から握りしめた。


この恋は、私から言いたい。


「ユウヤ、愛してるよぉ!!」

何度だって言えるよ。


「一番の熱冷ましだな?
美穂は、俺とずっと一緒にいるんだって!嫌、俺が離れないって。会った時から、感じてたんだ!」


自意識過剰かな?


照れながら、言った彼。


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